マッキンゼー・グローバル・インスティテュート(MGI)が2025年3月に発表した「Global Talent Flows 2025」は、リモートワークの普及がグローバルな人材フローを根本的に変えつつあると分析している。
「人材の重力」の逆転
従来、高度人材は物理的に先進国のテクノロジーハブに集まる傾向があった。しかしリモートワークの普及により、この「人材の重力」が逆転し始めている。人材が移動するのではなく、仕事が人材のいる場所に移動する時代が到来した。
日本の位置づけ
MGIは日本を「潜在的な人材送り出し大国」と位置づけている。高い技術力を持ちながら国内報酬が相対的に低い日本のエンジニアは、リモートワークを通じて海外企業の仕事を獲得する強いインセンティブがある。
企業にとってのメリット
報告書は、シリコンバレーの企業が日本のエンジニアを採用することの経済的メリットも定量化している。同等のスキルレベルの人材を、現地採用の40〜60%のコストで確保できるとされる。しかもタイムゾーンの違いが「フォロー・ザ・サン」開発を可能にし、開発スピードの向上にも寄与する。
